数千年にわたる火山活動が、磐梯朝日国立公園にある吾妻連峰の起伏に富んだ地形を形成し、吾妻小富士(1,707m)のような新たな山を生み出しました。吾妻小富士は1,500年をかけて形成した山で、激しい噴火を繰り返した結果、火口側面に凝固した溶岩や火山灰、火山砕屑が堆積してできました。吾妻小富士の円すい形という形状と左右対称の傾斜が、富士山との比較対象になる所以です。 吾妻小富士は比較的若い火山(約6,000年)ですが、非常に長い間噴火しておらず、将来的な噴火の可能性が低い火山です。 吾妻小富士の傾斜は荒涼とした外観で、緩い土砂や小石、スコリア(火山岩)に包まれています。環境は植物に適していませんが、一部の丈夫な種は、この乾燥土でも生き延びることができます。ハイキングに訪れた際は、大きな岩々に生えるコケや、イタドリやコメススキといった耐寒植物の存在に気づくでしょう。吾妻小富士の南麓にはゴヨウマツが生育しており、傾斜をじわじわと登っていることから、生態遷移(火山噴火後に植物がゆっくりと戻ってくること)がうかがえます。 火口壁の稜線までは、浄土平の駐車場から徒歩約10分の距離です。火口壁を歩くと、そこでは福島盆地、浄土平の湿原、そして、深さ70メートル、直径500メートルの火口というパノラマを楽しむことができます。1周には約1時間を要します。 トレッキングコースはほとんどが小石(が